初対面の教科書―おちまさとプロデュース
初対面の教科書―おちまさとプロデュース
Amazon価格:¥ 1,470 (定価:\ 1470)
在庫あり。
| 日本放送出版協会 | 2005-05
18点:¥ 9より 詳細

総合評価:
相手への「リスペクト」です。
企画火山の次に読んだ、おちまさと氏の著作である。
おち氏は、人生、生き方、成功、金融資産の築き方など普遍的・漠然とした成功本の切り口を避け、「企画」「初対面」といったかなり限定的な狭い領域に焦点を当て、その中から人生論にたどりつくマニュアル〜独自の思想を展開する。
人が生きていく上で立ちはだかる壁は、類型化してみると意外とそんなに数は多くないのかもしれない。それにしても、対人関係の中でさらに「初対面のシーン」に限定して、マニュアル化を試みようとするおち氏のそもそもの考え方に私は惹かれる。
自分のこれまでの経験を振り返ってみると、たまたま偶然出会った人々との「縁」を無造作に扱いすぎていたかもと悔やまれてくる。あのときの出会いをもっと大切に温めておけば、今、電話をして聞きたいことが聞けるのに、何度思ったか数知れません。
そんな後悔を今後も重ねないよう、おち氏のアドバイスを参考に、初対面に限らず、自分の対話相手に「リスペクト」の意思をもって対応するよう心がけたいですね。
さすが企画のプロ、しかし・・・
本書は企画のプロ中のプロおちまさと氏の初対面においてのアプローチの仕方であるが、企画的にはナイスだが・・・そこまで初対面にこだわることがないようにも思う。
相変わらず見やすく飽きのこないものであると感心するばかりであるが・・・
もちろん、「初対面のノウハウを学ぶ」という正しい意図を持った読者を裏切るようなことはありません。初対面にアガルのは当たり前だから安心せよ、きちんと準備をせよ、聞き上手になれ等、丁寧に指導してくれます。 おふざけの中にも、ちょっとだけ為になる内容が書いてある。なんだか、ふた昔前に流行ったホイチョイプロダクションの本のような(ちと古いか?)、不思議な味わいがある本でした。
おふざけの中にも、ちょっとだけ為になる内容が光る
本書は、「はじめまして」が苦手な人に初対面力を鍛える方法を教える本、ということですが、これは、どうも単純なノウハウ本ではなさそうです。「初対面」というテーマと「教科書」という形態の、あまり相性が良くなさそうな組み合わせを仕掛け、むりやり成立させて遊んでしまおう、という魂胆がミエミエで、そういう目で眺めると、けっこう笑えます。
まず、本を開いたとき、両側に3cm程度の空白があり、ところどころ本文に出てくる言葉の注記(それも、ちょっと人を食ったような内容)が書かれています。また、なぜか、本文の横に小さく「?」(ハイフン)が書いてあり、5行おきに「05」「10」「15」と数字が書いてあります。「教科書」ですから「何行目」というのは重要なんでしょうね。きっと。
きわめつきは、一見ふつうのイラストなのに、じーっと見ているとクスクスっとしてしまう挿絵です。著者は電気製品の取扱い説明書でこの不思議なイラストの作者「白根ゆたんぽさん」を発見し、本書の挿絵をお願いしたそうです。“教科書”の雰囲気を踏まえた上で、著者の意図通りの奥深いユーモアも醸し出しています。
私が納得したのは、「相手をリスペクトする」というのが、初対面に限らず、すべての人間関係の基本ではないか、ということ。リスペクトというのは、尊敬の念だけでなく、自分から相手に向かう「意識の流れ」すべてのことを指します。
これまでの単行本(『企画の教科書』『企画火山』)と同様に、おち氏独特の冗長な言い回しで書きつづられており、ビジネス書として見ると好き嫌いがわかれると思う。即戦力になる技術を必要最小限の表現で書いた性格のものではないからだ。逆に言えば、平凡なビジネス書としてではなく読み物として、あるいはおち氏の企画物の一つとして楽しむことができる。 とはいえ、今までありそうでなかった「初対面」をテーマに、ヒントを与えてくれる本だと思う。おち氏による初対面成功の秘訣を一言で表すと「相手に対するリスペクト」という一見当たり前のことだが、その当たり前を当たり前にできるようになるための手順を丁寧に解説してくれている。 いままで対人関係に関する本は、R.チャイルディーニ『影響力の武器』やD.リーバーマン『相手を思いのままに「心理操作」する』といったようなテクニック論に走るものと、アサーティブネス論などの精神論に走るものとに分かれていた。しかしおち氏の説く作法は、まず行動を変えるところから始め、自分の「普段の状態」に行き着くという独特なものである。これは「行動を変えれば結果が変わり、気持ちも変わる」というアラン『人生論集』に共通するところがある。自己啓発書としても、この本は珍しい部類にある本だと思う。
おち氏の企画物と見るも良し、斬新な自己啓発書と見るも良し。
企画の神様・おちまさと(ネット系広告代理店のブログサイトで私の大学の先輩につまらないブログを書かせてダメ出ししている人)の書き下ろし第三弾。今回は、「初対面をうまく乗り切る作法」の手ほどき。
自分に足りないものをパワーにする!!
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