時価・減損会計の知識 (日経文庫)
時価・減損会計の知識 (日経文庫)
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総合評価:
対比によってコンセプトの違いが理解しやすい
2001年3月期、2005年3月期から適用されている金融商品の時価会計と固定資産の減損会計について、
背景や考え方を対比させながら説明しています。
とかく混同されがちな両会計概念を明確に比較することで、
考え方の違いがコントラストをなして浮き上がって理解しやすくなっていますし、
これらの導入が時代の要請であることと同時に制度会計に取り込むことの限界も考えさせられます。
減損会計の意義を考える
時価会計・減損会計について、税務面も多少織り交ぜながら基本的な要点の解説がなされていると思います。経営面へのインパクトについても触れており、その中で減損会計が「経営責任会計」であると評している点などは、的を射た表現ではないかと思います。
減損会計は、本文で触れられている通り、金融マーケットにおける評価手法を財務会計の分野に取り込んだものであると考えられます。ただ一方で、ブランド価値といった企業価値評価(バリュエーション)の域に属する評価結果を財務諸表に盛り込むべきではなく、それらはあくまで金融マーケットの手に任せるべきだという主張もなされています。
減損会計は、財務の透明性を増すという点においては大きな役割を果たすものだとは思いますが、「実績」を表すべき財務諸表に掲載すべき情報として果たして本当に適切なものなのでしょうか。その意義について改めて考えさせられました。
会計学
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