ウォール街のランダム・ウォーカー―株式投資の不滅の真理
ウォール街のランダム・ウォーカー―株式投資の不滅の真理
Amazon価格:¥ 2,415 (定価:\ 2415)
バートン マルキール | 日本経済新聞社 | 2004-04
15点:¥ 1,273より 詳細

総合評価:
個人投資家がとりうる最良の選択肢とは?
私が知る、最良の投資指南書のひとつ。
個人投資家が株式市場で何をしていけばよいのかが、最新の経済理論を基に説明されていく。
本書のバックグラウンドになる理論はランダムウォーク理論というもの。これは、市場は効率的だから、株価はすべての情報を折り込んでおり、株価の変動は全くランダムにしかならないという、現在の経済学の主流になっている仮説である。この理論に基づき、株式投資のニ大手法である、ファンダメンタル分析とテクニカル分析が、共に投資には無効なものである事が、演繹的に証明されていく。
興味深い事実は、株式投信の殆どが市場平均を下回っているということ、殆どの株式投信は、前年までのパフォーマンスが、それ以降のパフォーマンスと何の関係もないという事。
つまり、プロの投資家でも、継続して市場平均を上回るような投資は困難ということになるようだ。
ここで、本書がすすめる投資法が出てくる。それは市場平均に連動したインデックスファンドを毎月積み立て買いし、長期間ホールドしていくという方法。なぜなら市場平均はここ何十年もずっと右肩上がりだったから、今後も同様に成長を続けるであろうというのが本書の主張するところである。
ただこの帰納的な結論には疑問も付きまとう。株価の動きがランダムウォークで、モメンタムには一切関係がないとする前段までの理論を真とするならば、これまでの市場平均の上昇もまた同様にランダムウォークに過ぎないのではないか、あるいは過去の市場平均のモメンタムから、今後の市場平均の上昇を予測する事などできないのではないか、という疑念である。
この点がクリアにならなかったものの、ポートフォリオの組み方、リスク分散の考え方など、個人投資家には勉強になる話が多い。とりあえずは、世間に多く出回る、半年で●万円儲けた、●●式チャート、などといった類いのインチキ臭い投資本に惑わされないために、すべての投資家にすすめたい本である。
投資を学びたい方に
株式投資について、歴史、株価の分析方法、その裏づけとなる理論、そしていかに株式を
資産運用に組み入れるか、といった広範なトピックを扱った古典的名著。
この本の大きな特徴は筆者がアカデミックの世界の権威であることからか、
理論とその実証ということに重きを置いているところにある。ファンダメンタル分析と
テクニカル分析の両方に触れているが、前者は結局予測に基づかなければならず不完全で、
特に後者のテクニカル分析については、理論的にも実証的にも役に立たない、とばっさり切り捨てている。
理論・実証という言葉が好きな人は読んでいて気持ちがいいだろう。
株式投資の概略について本当に良く書けている名著だと思うが、460ページにわたる本編と
データに基づいて批判したり、批判に答えたりする文章はある程度金融や資産運用に知識が
ない人にとっては読み通すのに苦労するかもしれない。
株式投資の理論的背景や歴史を知りたい、ある程度投資を知った人に強く勧めたい一冊。
投資家向けではない。
はっきり言って、投資家向けではないだろう。
内容がアメリカを下地にしている部分、著者が学者であるという部分など、なかなか人が受け入れづらい。
勿論、面白い部分もある。過去のバブルの事例を取り上げている。チューリップバブル、土地バブル、日本バブル、ITバブルなどなど。
あとは、終盤の年齢ごとのライフスタイル提案も面白かった。
それ以外の300ページは、一貫性が無く、論ずるべき部分をさりげなく無視している印象を受ける。
内容豊富で、なかなか興味深い一冊だが、読んで理解するにはファイナンス的思考が必要かな?
市場とは、相場とは、バブルとは、そういった投資や投機に関する歴史観を養うには良書。市場というものを、ある種の皮肉を織り交ぜながら希望的観察抜きにクールに説明している。しかし、そうはいってもある程度の距離感を維持して読むべき本ではある。別の方も述べておられるように、バフェットが成功した理由はこの本では触れられていないのである。バフェットは個別銘柄を買う方法で資産を増やした。この方法は、本書で述べられている「不滅の真理」とは相容れない。
もう少しやさしい内容であれば
もっとポピュラーになるのでしょうが、あまりにも内容が大部。
しかし、それにしても株や投資を始める方は、一度は目を通される方がいいかなと思います。
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