世界金融危機 (岩波ブックレット NO. 740)
世界金融危機 (岩波ブックレット NO. 740)
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| 薄い冊子ながら、今起こりつつある危機がどのようなものか、そしてこれからどのようなことが予測され、我々はどのように対処していけばよいのか、しっかりと書かれている。
本書は、著者が雑誌「世界」に2008年7月から10月まで連載した記事をまとめたものである。そういう意味では、表題の通り、今まさに起きつつある金融危機を生々しく論じ、臨場感のある冊子に仕上がっている。
著者の指摘は、鋭くかつ的確である。
今回のリーマンショックによる危機が表面化し、実体経済に影響が見られるようになる以前から、信用収縮は企業倒産をさらに増やすとしていたが、現実に指摘の通りの動きになっている。
また、米国中心の「金融資本主義」は破綻しつつあり、我々は今大きな歴史の波動の中に生きているという。
では、直面する経済危機に日本はどう立ち向かうべきか。著者は、自然再生エネルギーへの転換を進め、環境エネルギー政策で雇用を作り出す環境エネルギー革命をあげている。
薄い冊子ながら、今起こりつつある危機がどのようなものか、そしてこれからどのようなことが予測され、我々はどのように対処していけばよいのか、しっかりと書かれている。
市場リスク 暴落は必然か
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リチャード・ブックステーバー | 日経BP社 | 2008-05-22

| 必然なんて書いてない
ザクッと言えば、現在の金融システムが如何に危ないかとここ数年の投資銀行内部で行われていた事柄の紹介と言った所です。実名がかなり出ています。黒木亮の巨大投資銀行の内容ともだぶっているところがあります。
株式や債権の投資を行っている人や金融関係の人にとっては、とても参考になるし、読み物としてもまずまずです。
中程で冗長な部分があり、総頁も結構あるので、一気に読み切れないのでマイナス一つです。
結論としては流動性維持、リスクヘッジがリスクを大きくする合成の誤謬、あたりなのではないかと解釈したのですが。。。
サブプライムを売った男の告白―欲とペテンと無知!
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リチャード・ビトナー | ダイヤモンド社 | 2008-07-04

| 意外と真面目な本
書名をみるといわゆる関連業者の暴露本みたいな感じがしたが、サブプライム問題の本質を垣間見るのに格好な本。特に日本の住宅ローンにはあまりみられないモーゲッジブローカーの役割にはこの問題を考える上で参考になる。
格付け業者も含めた関係者を俎上にのせ問題点を具体例で提示、最後には著者の問題対処方法が述べられている。基本的な考え方は、関係者それぞれのモチベーションをいかに変化させるかが重要との指摘は要をえたもの。
S&L危機では多数の金融関係者が刑務所行きになったが、この問題は関係者が広範にかかわっている点で今後の展開がどの様になるかは不明だが、ここで書かれている様ないい加減な事が処罰されないですむものなのか非常に不快な気分になる。
余談であるが、監訳者によれば、投資の指南本的な要素を読み取ることが書かれているが、その様な読み方はできなかった。(問題の関心が全く違うため)
知識ゼロ、経験ゼロ、10万円からはじめる 内藤忍の投資手帳
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内藤 忍 | ディスカヴァー・トゥエンティワン | 2008-10-01

|
世界を変えるお金の使い方
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| 実践的な内容です。
どんなことが、いくらから出来るのか、そのことが具体的に書かれています。それをどこにすれば良いかも明確なため、まさに今日から実践出来る!という内容になっています。私個人としては寄付というより自立支援という部分に力を入れたいと思っています。エコファンドという存在は知っていました。しかし市民銀行などの試みは新しい発見でしたので、驚きでしたし、斬新は発想だと思いました。難点は本書ではボランティア的な面が多いです。
禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン
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ベノワ・B・マンデルブロ | 東洋経済新報社 | 2008-06-06

| メチャメチャ面白い。ただ・・・
著者は、『フラクタルの父』の異名を持つ数学者。
内容は学術的だししかも面白い。名著。
しかし、あまりに平易に書こうとしすぎているために、厳密な議論を端折り過ぎで、
なんとなく触りを把握するには良いが、きちんと理解しようとすると逆にかなりキツい。
特に、ハースト指数の概念については
翻訳上のミスなのか、巻末の注釈だけでは
誤解を与える数式の表現となっている。
カオスと資本市場―資本市場分析の新視点
や長期記憶過程の統計―自己相似な時系列の理論と方法
などを併読すれば、理解が深まると思われる。
煽情的なタイトルは、内容に誤解を招きかねないのが残念。
以上を加味して★がマイナス一点。
効率市場仮説に疑問を感じている人が読めばかなりの発見が得られるだろう。
デイトレードで毎日を給料日にする!―小さいリスクで確実なリターン
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| デイトレ全盛
のこの時期に入門書として読むのならよし。
しかし、なぜデイトレードをしなければならないのかを考えて欲しい。
過去から学ぶことが大切。
現代ファイナンス論 改訂版 ― 意思決定のための理論と実践
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Amazon価格:¥ 4,410 (定価:\ 4410)
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ツヴィ・ボディー | ピアソン・エデュケーション | 2001-10-17

| 分かった気になれるかも
流行にぶら下がって、投資信託というものをはじめてみました。自分のお金を投資すると自然と経済にも興味がもてるようになるというのは本当です。ちょっとヒマな時間があったので、少しまじめにファイナンスの勉強をしてみようと思い、本書を読んで見ることにしました。
まず言えることは翻訳がすばらしいということです。原文が良いのはもちろんでしょうが、その価値が翻訳の過程で失われていないということは、十分に賞賛に値することだと思います。
本書は6部構成になっており、ファイナンスの基礎知識から始まり、時間的価値の概念の導入、資産評価、リスク管理、デリバティブ評価、コーポレートファイナンスと、広い範囲をさらっています。
本書のもう一つの特徴として、数式が少ないことが挙げられます。本来なら数学を用いて表現することを、直観的に定性的に説明してくれます。数学的証明が少ないことは欠点にもなりえますが、ファイナンスの本質を理解したい初心者には、むしろ数式がないほうが分かりやすいと思います。
これを読んだからといって、ファイナンスの全てが分かるようにはなりません。しかし、どの分野を勉強すれば知りたいことが分かるようになるかは分かると思います。ちょっとファイナンスの勉強をして見たいという方は、ファイナンスの地図として読まれてはいかがでしょうか。
なお、ボクはファイナンス初心者ですので、その点を割引かれますよう。
金融権力―グローバル経済とリスク・ビジネス (岩波新書 新赤版 1123)
金融権力―グローバル経済とリスク・ビジネス (岩波新書 新赤版 1123)
Amazon価格:¥ 819 (定価:\ 819)
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| 何を説明したいのか
金融関連事象を経済学理論などを使用して説明を試みているが、いずれも中途半端な形に終わっていく気がしてならない。又、金融商品などに関してはかなり誤解しているのか、デメリットのみ取り上げているのか、金融権力というタイトルからその様にしているのか、読む場合には気をつけて読む必要がある。
アメリカの金融支配モデルの問題は否定できず、その問題点を扱った書籍は多々あるので、本書での説明もその一つと考えて比較して読むことをお勧めします。
ファンドマネジメント―マーケットの本質と運用の実際
ファンドマネジメント―マーケットの本質と運用の実際
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| 最高の名著。全ての投資家必読!
基本的には機関投資家のファンドマネージャー用に書いた本であるが、他の山崎氏の著作と同様に個人投資家や投資初心者も十分咀嚼できる内容だ。出来るだけ数式や複雑な理論を用いず、一般的な「理屈」で説明しようとしている著者の姿勢は非常に良心的だといえる。
この本一冊で投資理論の基本的構造は理解できると思うので、入門用にもオススメ。
残念なのは発行が十年以上前になるのでデータ等がやや古さを感じる。もちろんそれを補って余りある内容だと思う。

