図解雑学 三国志 (図解雑学シリーズ)

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図解雑学 三国志 (図解雑学シリーズ)

図解雑学 三国志 (図解雑学シリーズ)

Amazon価格:¥ 1,365 (定価:\ 1365)

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渡邉 義浩 | ナツメ社 | 2000-12



星4つ | 新たな魅力を発見、名士の存在
 三国志にはいろいろな種類がある。まず史実があり、正史があり、そして演義(作り話)。それぞれに魅力があるが、本書は歴史学的な見地で、この時代の様子に切り込んでいる。「図解」と標榜しているので、子供向けかと思いきや結構、読み応えが合った。
 三国が争うのは概ね共通しているのだが、それぞれに大きな開きがある。演義というのは、あくまで劉備を中心に対曹操の歴史を辿るものであるし、正史の方は曹操を中心に歴史の主流を辿るものである。演義は劉備に有利なような創作があり、正史にはやはり正統王朝がわに不都合なことはあまりかかれていないので、史実というか事実は闇の中って具合のものも多々あるだろう。

 後漢王朝が最後の悲鳴を上げるさなか、強烈な個性をもつ群雄たちがぶつかり合う時代。人間も厳しい環境にたくましく生き、最高の魅力を放つのである。
 そんな時代を物質的に見ることなどない。大抵はその正史や演義にでてくる武将たちの視点から、三国志という時代を理解するのだ。
 そういう意味で、本書のような資料的なあるいは、論述的な内容の書籍は私にとっては新しい発見になった。三国志のファンを20数年続けてきて、また新たな発見があるのだから、三国志というのは奥の深さがありすぎる。
 いままで漫然としすぎていたのだろうか。後漢の社会というものを本書で若干理解できたようだ。
 後漢独特の孝廉などの、役人として就職する道がいわゆる「名士」社会を前提に成り立っていたのだ。豪族などとは違う儒教的な文化サロンで、名士たちの間で高い評価を受けることが立身につながるというわけだ。曹操はその名士を取り込み政権を強化し、最終的に名士と決別することになってゆき、劉備は名士の影の力を劉表の下に寄宿していたときに知る。孫権は父と兄が、領主の絶対件にとって邪魔な名士を虐待していたために、名士の懐柔に苦労したとも書いてある。「三国志 名士 郷里社会」とネットで検索してみたが、案外皆さんご存知な様子で自分の無知を恥じ入るばかり。

 名士の力が大きく影響した時代、君主は誰もが彼らのネットワークに苦労したようだ。同時に名士というのは、情報という利権を自分たちで独占することによって、自分たちの価値を高く売りつけていたのだと思われる。そうだとすれば、三国が鼎立したころの名士というのはある程度打算的な部分があったのかと思われる。名士が激しい弁舌で、主を非難するシーンが多々ある三国志。しかし実際は名士が君主と対等あるいは、それ以上の立場から発言していた場合も往々にしてあるだろう。

 こういったことはみな知っていることなのだろうが、私にははじめての気づきだった。うれしい。これでまた何か三国志に関するものを読むときにの視点が増えた。


朝鮮紀行―英国婦人の見た李朝末期 (講談社学術文庫)

朝鮮紀行―英国婦人の見た李朝末期 (講談社学術文庫)

Amazon価格:¥ 1,733 (定価:\ 1733)

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イザベラ・L. バード | 講談社 | 1998-08



星5つ | 植民地以前の独立国家朝鮮がわかる一冊
日本に併合させられる直前の朝鮮を記録した本としては第一級のものです。
第三者のイギリス人夫人が経済も産業も破綻し
人心も離れた国家を見たままに描写していまして
冷静かつ緻密な文章はいながらに当時の朝鮮を実感できます。
完全に男尊女卑の社会は著者に嫌悪感を持たれたらしく
微妙に感情的に描かれている感じを持ちました。
そしてその感想も最もだと思えるほどの当時の韓国人女性の無残な状況です。
海峡を隔てただけでまったく日本と異なる社会となっている異国の社会。
日本が併合して同化政策を取ったとしても最初から無理だったことでしょう。
関東大震災のデマがどうして信じられたのかわかるような気がしました。
ただ、完全に経済も産業も壊滅的な状態の国家では
他国の植民地にならざるを得なかったのではないかと・・・
それを痛感する一冊でもあります。

李氏朝鮮の貴重な写真、イラストが掲載されています。
現在のソウルの写真と比較してみると興味深いです。

日韓問題を考えるにあたり絶対に外せない一冊。
まず、これを読めという感じです。


歴史物語 朝鮮半島 (朝日選書)

歴史物語 朝鮮半島 (朝日選書)

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姜 在彦 | 朝日新聞社 | 2006-09



星5つ | 朝鮮半島の歴史の入門書
朝鮮半島の歴史について一貫してかかれれた書籍はそれほど多くない。
どうしても、それぞれの王朝や、時代、もしくは特定のジャンルについてこだわる傾向の書籍が多いのだ。本書はそういったこだわりを捨てて、朝鮮半島丸ごとについて、簡潔にわかりやすく解説されている。

今までさまざまな朝鮮関連の書籍を読んでも理解できなかった、各時代における中国、日本、その他西洋社会との関係について、非常にわかりやすくまとまっており、やっと大まかな概要が理解できた。

よい本だと思います。


三国志演義 (図解雑学)

三国志演義 (図解雑学)

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渡邉 義浩 | ナツメ社 | 2006-12



星5つ |


オリエンタリズム〈上〉 (平凡社ライブラリー)

オリエンタリズム〈上〉 (平凡社ライブラリー)

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エドワード・W. サイード | 平凡社 | 1993-06



星4つ | 他者・異人への想像力を制御する技術
 1978年に発表された著作。フーコーの方法、特に「監獄の誕生」で用いられたディシプリンという視点と、これも序文で言及されているグラムシのサバルタン概念を立脚点にして作り上げたと思われる「オリエンタリズム」(東洋学)に関わる作業仮説を、多数の例証と読解、解釈で証明しようとした1冊として読める。
オリエンタリズムは一つの学問分野としてナポレオンのエジプト遠征以来明確に形成されたことが示されるが、学問分野としての形成の仕方、研究者団体の組織化と社会化・政治化、研究対象を系統だって把握し、関連する知識の蓄積・精緻化を目指す姿勢は、村上陽一郎氏の著作で示されている自然科学のそれと余り変わらない。オリエンタリズムが他の科学と異なるのは、その対象が一定の地域(オリエント)に実際生活している人々、飯を食い市場を歩き回る人間、心に痛みや喜びを感じ、泣き、笑う人間であることだ。オリエンタリズムがその学問分野・文化の表象で目指すディシプリンは、オリエントの人々がオクシデントの人々と本質的に同じ人間として取り扱うことが出来るしそうすべきであること、オリエントの人々が日々過ごす生活をオクシデントの人々は知ろうとしていないこと、そんなことに思いを至らせるような想像力を働かせないように組織されていることが、この上巻では示されている。上記のディシプリンを要求するのは帝国主義の宗主国としてのイギリス及びフランスが植民地としてのオリエントに対して政治・経済上握っている利害であり、オリエンタリズムも政治・経済上の利害と相互に勢力を強め合い利益を得ていた様子が何度も示される。

 この書物はオリエンタリズムという問題領域自体を作り出した1冊といわれているが、私たちの日々の振る舞いにも敷衍して用いることの出来るという意味で、とても身近な内容だと思う。


ガンジー自伝 (中公文庫BIBLIO20世紀)

ガンジー自伝 (中公文庫BIBLIO20世紀)

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マハトマ ガンジー | 中央公論新社 | 2004-02



星4つ | 最高の自伝のひとつ
まず、ガンジーというと、インド綿をまとって、非暴力を提唱したというイメージがありますが、彼が英国紳士のいでたちをしていたこと(11章)、初期の活動のうち17年は南アフリカであったこと(第三部)など、意外に知られていないことが多くで驚きます。 特に、第三部と四部の南アフリカでの経験は、いかに彼が、後に知られる、無抵抗、非不服従と、質素な生活の思想を培っていったかがわかって興味深いです。ヒンズーを土台とした彼がいかにキリストとイスラムの思想に触れていったかもわかります。
 この本は読んでそのまま教訓を得るというよりは、さまざまな課題を考えるきっかけとなる本だと思います。 非殺生を唱えながら、英国の徴兵に応じて、民衆から強烈に突っ込まれるところ(75章)、 非不服従を唱える民衆がただの、暴徒化するところ(73章)、徹底的な菜食を通して死にそうになるところ(76章)など、現実に安易な解答というのはないってことを考えさせられます。 特に栄養学に関するくだりは、私にはかなり受け入れがたいところが多かったです。
 それにもかかわらず、全編を通じて、自分と考えを異にする相手と、議論はするが、思いやりと尊敬を必ず示し、侮辱や挑発にけっして仕返しをしないところなど、今の社会問題の解決のヒントになることが多いと思いました。
 余談ですが、他に私が好きな自伝に、福沢諭吉とベンジャミンフランクリン(共に岩波文庫)がありますが、彼らとガンジーに共通しているのは、若いときに新聞の発行とコラムの執筆にかかわったってところで、そういった経験が彼らの思想と文筆力を養ったのだろうかと興味深く思いました。


三略 (中公文庫BIBLIO S)

三略 (中公文庫BIBLIO S)

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| 中央公論新社 | 2004-05



星4つ | 驚きの白さ
123ページだが、本編は103ページまで(123ページの薄さはお手持ちの本でご確認を)。本編部分は上下左右、および行間が文庫本でこれまで見たことがないほど「白い」(ケータイ小説にせまる白さ)。
岩波とは異なり書き下し+訳文のみの構成(原文なし)。
奥付を見ると87年訳本のようだが、訳文もかなり微妙。
岩波で出すなら原文もつけて六韜もセットで半値といったところか。


オリエンタリズム〈下〉 (平凡社ライブラリー)

オリエンタリズム〈下〉 (平凡社ライブラリー)

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エドワード・W. サイード | 平凡社 | 1993-06



星4つ | イギリス・フランス・アメリカ、それぞれのオリエンタリズム、そして本編発表後の余波
 下巻は、上巻でオリエンタリズムの問題領域の提示、19世紀にオリエンタリズムが制度化されていく様子が第一章・第二章として記述されたのをうけ、19世紀末から第一次世界大戦までの間に、オリエンタリズムにイギリス的・フランス的という違いが大きく現れたこと、第一次世界大戦後から第二次世界大戦までの間にオリエンタリズムの担い手がアメリカに移ったこととオリエンタリズム自体の変質を扱った第三章、本編発表の7年後に発表されたオリエンタリズムに関する再説、日本人研究者の杉田英明氏の解説、訳者解説と上下巻共通の原注・索引が収録されている。
 オリエント、特に本書で論じられている西アジア・エジプト・インドで実際に植民地を統治していたイギリスでは、オリエントに対する認識が行政的・経済的・軍事的な操作手法へと変わり、その変化に応じてオリエンタリズムもより現実的になった。頻繁に用いられたのは「我々と彼ら」という区別=差別の図式と骨相学・人類学による人種類型を政治・文化の領域に拡大して適用する手口など、そんな手法でブリティッシュ・オリエンタリズムは植民地支配を正当化するどころかオリエントへの恩恵とさえ表象した。対してフランスでは当該地域にもはや植民地をほとんど持てなかったのでオリエントを自分たちの幻想・異国への象徴として観念し、オリエンタリズムもそれに応じて混乱と暴力と性的奔放さ、というイメージを流通させた。もちろんどちらのオリエンタリズムも実際のオリエントの存在を無視していたことに変わりがない。
 そんななか第一次世界大戦後に国際政治のヘゲモニーを確立したアメリカは、それまでの覇権国家だったイギリス・フランスからオリエンタリズムの使用権を継承することになった。この事実だけでもオリエンタリズムという学問分野が科学というより政治技術であることが示されているが、以下、著者はアメリカでのオリエンタリズムの特質を指摘する。それは、アメリカニズムをプロパガンダする前提としてオリエンタリズムの学習制度を作り上げたことと、アメリカン・オリエンタリズムが強く性行為を含意するようになったこと(男としてのアメリカがか弱い乙女としてのオリエントを組み伏せる)の二つだ。より消費イデオロギーを広げていくアメリカニズムが同時にオリエンタリズムも使いこなすことへの強い疑義と共に、全三章の論述は幕を閉じる。
 1985年に書かれた再説は、本編発表後に起こった著者本人の認識の深まりと、周辺で巻き起こった論争、彼の問題意識を受けた数多くの研究の紹介がされている。

 この著作が発表されたことで、明らかになったことは数多いようだ。そんな意味でこの本は世界を変えた一冊だと思う。内容に賛成するにしても反対するにしても、この著作自体にオリエンタリズムを働かせない限り、この1冊の業績は失われないだろう。


三国志〈7〉孔明の初陣 (MF文庫)

三国志〈7〉孔明の初陣 (MF文庫)

Amazon価格:¥ 620 (定価:\ 620)

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寺島 優 | メディアファクトリー | 2001-10



星4つ |


三国志の英傑たち (時代小説文庫)

三国志の英傑たち (時代小説文庫)

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北方 謙三 | 角川春樹事務所 | 2006-04



星4つ | すでに三国志を読まれた方
北方さんの武将に対する思いや、
好みなどが書かれており、北方さんの「三国志」読まれた方には、
裏話的な感覚で読むことができる。


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