異次元の刻印(上)-人類史の裂け目あるいは宗教の起源
異次元の刻印(上)-人類史の裂け目あるいは宗教の起源
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グラハム・ハンコック | バジリコ | 2008-09-05

| 賞味期限があるかもしれない
未だにトンデモ作者として名を馳せている作者ではありますが、根強い考古学ファンの間では再評価されつつもあるハンコックです。本著では古代の洞窟芸術から幻想・空想の神話、現代におけるUFO遭遇事件など、一見何の関連性も無い事象の奥に潜む、驚異的な共通項を暴き出しています。そこから導かれる推論には心躍るものを隠せません。
現代科学は本著の内容の主題のひとつである多世界解釈を肯定はしません。しかし量子力学(素粒子物理学)というこれも同じ現代科学が、別の分野で否定する霊的存在や多次元の存在を科学的物象として証明できる時代に我々は存在します。またうまい具合に、2008年11月からCERNのLHCが本格稼動し、主要実験のひとつである「第4の空間次元の存在検証」(ブラックホール生成実験)によって、多世界解釈に対するひとつの答えが出ることになっています。
LHCの実験で一体どのような答えが出るのか、本著を読んだ後で結果を待ち焦がれるもよし、結果が出てから読んで楽しむも良し、今の時期だからこそ余計に面白い内容であると言えます。
内容は大変興味深く面白く文句なしに星5つを与えたいところですが、やはりこの本も「うんざりするほどの資料文献からの引用文」の嵐です。もう充分納得したから!と本に向かって呟くこともしばしば。そのせいでテンポが悪く、紙面が割かれ、お値段も多少割高になるのかな?と思うと、俗物的なグチもこぼしたくなるものです。なにしろ私はこの次元の生き物ですので。
星4つですが、心情的には4.5です。次から引用文掲載は付録形式にしていただきたいなあ。
古代への情熱―シュリーマン自伝 (岩波文庫)
古代への情熱―シュリーマン自伝 (岩波文庫)
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ハインリヒ シュリーマン | 岩波書店 | 1976-01

| モチベーションの起爆剤に
幼いころに絵本で読んだトロイ戦争の物語に感銘を受け、世間の常識と通説に抗し、トロイは実在すると本気で信じたシュリーマン。本書は、苦境に屈することなく学問に励み、経済的成功を収め、それをもとについにはトロイの遺跡の発掘に成功したシュリーマンの自伝である。
真の意味で「自伝」と呼べるのは「一.少年時代と商人時代」のみであり、残りの各章はシュリーマンの死後、残された妻ソフィアが、シュリーマンと親交のあった研究者らの助力を得て、シュリーマンの諸著作をベースにトロイやミケーネの遺跡発掘の過程やエピソードを描写するものとなっている。第一章におけるシュリーマンの苦難をものともしない情熱や、ギリシア語、ラテン語、ロシア語など極めて多数の言語を次々と習得していった努力と学習方法には、読んでいて触発させられる。一部に事実でない事柄が盛り込まれている点をもって本書を痛烈に批判しているレビューが見られるが、学術研究ならともかく、自伝とはえてしてそういうものであり、その点をもって本書を全否定するのはもったいないだろう。夢や目標に向かう中で時に壁にぶつかったとき、本書は壁を乗り越えるためのエネルギーを与えてくれる一冊になるだろう。
古代への情熱―シュリーマン自伝 (新潮文庫)
古代への情熱―シュリーマン自伝 (新潮文庫)
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| ことを成すことの凄さ
有名な話なのでご存知の人も多いと思うが、実際に読んだ人はそう多くは無いかもしれない。
本書は、幼少の頃抱いた夢を実現させたというシュリーマンの生涯について書かれている。
現在では、これは事実と異なるといわれているが、私財を投げ打って発掘し、エーゲ文明の存在を実証した彼の功績は非常に大きい。
事業の成功により財をなし、十ヶ国以上の言葉をマスターしたシュリーマンは考古学者というよりは、語学堪能な実業家だと思うが。
薄い本なのですぐに読める。
魏志倭人伝の考古学 (岩波現代文庫)
魏志倭人伝の考古学 (岩波現代文庫)
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| うーん、深い!
うーん、深い!というのが読み始めた印象。「もぐり漁」「裸足」「食器」など魏志倭人伝の一言一句の後ろにいろいろなことが隠れている。もちろん邪馬台国をめぐる方位問題や卑弥呼にも触れているが、あくまでも1つの項目として。日本だけではなくアジアや欧米の研究成果まで言及し、自分の専門外のことは参考文献からの引用だけでなく識者にインタビューして探っている。細かい部分もあるので私にとってサクサク読める本ではなかったが、語り口は私には合っている。参考文献も豊富。
日本神話の考古学 (朝日文庫)
日本神話の考古学 (朝日文庫)
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| あまりにも大胆な発想
私は高校時代に日本史を選択していたこともあって、考古学の分野についてもっと深く知りたいがためにこの本を読んでみました。しかし、神話を分析した本だけあって、むしろ歴史教科書とは異なる記述が多いように感じました。勉強というよりは読み物感覚で「こういう解釈の仕方もあるんだ」と読み進めるのが良いと思います。
図説 世界の歴史〈2〉古代ギリシアとアジアの文明
図説 世界の歴史〈2〉古代ギリシアとアジアの文明
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| ギリシアの歴史
第二巻では主にギリシアの文明に焦点が当てられている。現代の文明への影響度から考えるとそれも当然ではあるのだが、それでもインドや中国の古代文明に関する叙述の少なさには不満が残った。
そうした不満はあるとは言え、本書はギリシアの歴史を分かりやすく整理し、構成に大きな影響を及ぼしたギリシア文明の特質を的確に分析している。しかも、本書の叙述は無味乾燥な事実の羅列に陥ることなく、人間がこれまで歩んできた道のりを生き生きと描くことに成功している。歴史初学者にもおすすめできる第一級の歴史書だと思う。
遺された七不思議35の謎 (青春文庫)
遺された七不思議35の謎 (青春文庫)
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| 青春出版社 | 2005-05

| そうなのか!!
今まで知らなかった事が、自分でも驚くほど次々に、解決していきました。 各国の不思議が分かっていって、大きな声で「そうなのか!!」と、言ったくらいです。 これは、おすすめですよ!! みなさんも、読んでみてくださいね。
歌うネアンデルタール―音楽と言語から見るヒトの進化
歌うネアンデルタール―音楽と言語から見るヒトの進化
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スティーヴン ミズン | 早川書房 | 2006-06

| 音楽・言語の起源に迫る果敢な挑戦
言語の起源は、この分野の多くの人が興味を持っている気がするのですが、
この本では、言語に加えて音楽の起源を探究しようと試みています。
ネアンデルタールは、Hmmmmm(Holistic:全体的 multi-modal:多様式的 manipulative:操作的 musical:音楽的 mimetic:ミメシス的)という、
言語と音楽の両方の前駆体的なコミュニケーション手段を持っていた、と主張しています。
「全体的」というのは、一声で一つの意味をなして単語に分かれていないというような意味、
「多様式的」というのは、犬のほえ声がワンパターン(←駄洒落すみません)であるのより、もっと多様なパターンの発声、というような意味、
「操作的」というのは、聴き手を操作するというような意味(あっちいけ!とか)、
「音楽的」というのは、音程の上下やリズムがあって、また、ある音節が特定の事物を意味してはいない、というような意味、
「ミメシス的」というのは、模倣的というような意味、
のようです。
Hmmmmmを前駆として、現代人は新しく、事物を具体的に指し示す単語を持ち、単語の組合せルール(統語?)を持つ、言語を獲得したと。
言語は効率的な情報伝達手段として発達していったと。
一方で、音楽の中には今もHmmmmmのなごりがあって、感情の表出やIDL(Infant Directed Language)の際に有用な役割を果たしていると。
論証のかなり困難な、というか不可能な、音楽の起源に挑戦するということで、
根拠として集めた事例も、脳科学(失語や失音楽といった脳損傷の事例や、神経科学 etc)、
ヒトの行動学(育児の話、個人的な音楽体験etc)、現生霊長類の行動(チンパンジー、ベルベットモンキーetc)、
化石人類の骨格、人口遺物、など非常に多岐にわたっていて、
読みごたえがあります。(参考文献の数が約500!)
恐竜と共に滅びた文明 (超知ライブラリー)
恐竜と共に滅びた文明 (超知ライブラリー)
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| 面白い本
まず第一に、読み易く、非常に面白い本だという事は言えると思います。著者の研究姿勢も、他の方々が言われているように、非常に真面目だと言えます。
たしかに、線刻石に刻まれている通り、人間と恐竜が同時代に生きていたとすると、それはそれは大事件なのですが、天の邪鬼の私としては、若干の疑問も提起したいです。?恐竜の絵が掘られているのは確かだが、それは古代にさまざまな恐竜の骨格の化石が掘り起こされ、それを当時の人々が想像で肉付けして描いた、という可能性は皆無なのか? ?外科手術の絵とされているものは、ひょっとして、古代人が猟奇趣味や興味本位、あるいは神への供え物として臓器を摘出している可能性は無いか? 以上、まぜっかえすようですが、素朴な疑問です。もちろん、それはこの本の面白さを減ずるものでは絶対にありません。間違いなく面白く、そしてカブレラ石について、さまざまな謎が存在する事を、この本は教えてくれます。そして、恐竜から始まり、更に太古に於ける地球海面の大上昇についての仮説は、ずいぶんと考えさせられます。著者の行動力や熱意がいっぱいに詰まった良著であると思います。買って損はありません。
図説 世界の歴史〈1〉「歴史の始まり」と古代文明
図説 世界の歴史〈1〉「歴史の始まり」と古代文明
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| シンプルな世界の歴史
世界的に有名な歴史通史シリーズの第一巻。本書では人類の誕生からオリエント世界を中心とした古代文明までが扱われる。豊富な写真と「現代に大きな影響を与えた事柄」を中心に書いていることから非常にシンプルに歴史を描き出していることが特徴。
人類が徐々に文明を築き始めるまでの過程がダイナミックに生き生きと描き出されている。学校の勉強では単なる暗記の対象だったアウストラロピテクスやクロマニヨン人が頭の中で動き始めるのが実感できる本。歴史の面白さを再認識できる本。

