その名にちなんで (特別編) [DVD]
その名にちなんで (特別編) [DVD]
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| 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン |

| 家族の絆
沢山の想いや気持ちが詰まった映画です。アメリカに渡ったインド人の家族の物語。家族の絆の強さが印象に残りました。成長し独立していく子供たち。死んでしまう父親。孤独と向き合うこととなった母親は故郷へ想いを馳せる。妹はよき伴侶を得て幸せに暮らす。しかし自分の名前の気に入らない長男は改名を考えたり恋愛もうまくいかず裏切られてしまう。親はインド育ち。子供達はアメリカ育ち。その境遇や考え方の違いの対比が悲しさを漂わせます。だけど家族は一つ。いつも悩んだときは家族のもとへ。家族が集まってる時がそのインド人たちが一番幸せそうに見えました。
停電の夜に (新潮文庫)
停電の夜に (新潮文庫)
Amazon価格:¥ 620 (定価:\ 620)
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| インド的スパイス
著者の、出世短編集。
著者は、両親がインド人らしいが、アメリカで執筆しており、インドに住んだ事は無いらしい。
それでも、どの作品にも、インド出身の登場人物が配され、中には、インドを舞台とした作品もある。
この、インド情緒に加えて、変化の少ないストーリーの中に、著者の民族意識の「叫び」を感じる事が出来る。
表題作で、停電の夜に、蝋燭のもとで、自分の暴露話の応酬を始める夫婦は、ともにインド出身だ。
だからといって、作品とインドとは、直接には関係が無く、インド色がほのめかされる。
表題作は、読者の思惑が、あっけなく裏切られて、特に印象に残る。
どの短編も、面白いのではあるが、読者を選ぶかも知れない。
本短編集に、躍動的なストーリーを期待しない方が良い。
それよりも、しみじみと味い深いのである。
インド的(民族的)スパイスに加えて、日本語翻訳も巧みだ。
じっくりと、味わう事が出来る。
見知らぬ場所 (新潮クレスト・ブックス)
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| 変化がもたらす「ゆらぎ」
これまでインドとアメリカに絞られていた物語の舞台が世界中に広がり、主人公たちはローマへ、タイへ、縦横無尽に旅していく。ジュンパ・ラヒリ、新境地。
空間が広がり、時間軸が後の世代まで押しひろげられたことはまちがいないが、作者が扱うテーマの基本はあまり変わっていないという印象を受けた。
父、母、子、あるいは周りの環境の変化がもたらす微妙な「ゆらぎ」を、ジュンパ・ラヒリは彼女独特の視点で見つめ、切りとってみせる。
主人公たちは変化に抵抗したり、無理に飲み下そうとしてその苦さに顔をしかめたりする。
それでもいつか、ひょっとするといつの間にか、変化した家族や環境が、「現実」そのものに変わる日がくる。
変化に向かい合ったヒトの対応は「受け容れる」「拒絶する」という二者択一の単純な文法で語れるものではない。その、本来は言葉にできない心のうごきを、ジュンパ・ラヒリは小説の形式を借りてすくいとろうとしているようにみえる。
印象的なのは、終盤の連作。へーマとカウシクというどこにでもいる、しかし世界のどこにもいないひと組の男女が主人公だ。
舞台も、主人公も文体も異なるふたつの物語が交差して、そこからまたもうひとつの物語がはじまる。
物語が生まれる瞬間を目撃することのできる、稀有な短編集だ。
その名にちなんで (新潮文庫)
その名にちなんで (新潮文庫)
Amazon価格:¥ 740 (定価:\ 740)
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| 珠玉の長編
ラヒリの前作『停電の夜に』は、短編集であるにもかかわらず、読後感は質の高い長編を読了した満足感でいっぱいになるものだった。
今作『その名にちなんで』は、アメリカで暮らすインド系の主人公ゴーゴリの生い立ちと成長をめぐる壮大な長編小説。ゴーゴリというのはロシア系の姓なので、主人公は自分のファーストネームが外国では姓であることに苛立ちと嫌悪感を感じ始める。物語は、親がこの名をつけた思いと家族の肖像をめぐって展開する。
短編小説家に長編は荷が重いのではないかと思っていたが、その懸念は見事に裏切られた。完璧なまでに。壮大は長編にもかかわらず、珠玉の短編を思わせるような機微の変化や心象風景。都会的でありつつも、軽薄とは正反対な本格的な名作が小川高義の名訳で読めることが素晴らしい。

