自分自身を説明すること―倫理的暴力の批判 (暴力論叢書)
自分自身を説明すること―倫理的暴力の批判 (暴力論叢書)
Amazon価格:¥ 2,625 (定価:\ 2625)
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ジュディス バトラー | 月曜社 | 2008-08

| 「倫理」の再構築
自己への硬直こそが暴力の源泉である。硬直させる暴力、硬直した「私」による他者への暴力。
これが本書の力強く一貫したテーマです。「主体」が解体され、分裂した生を生きる(生きざるを得ない)現代の私たちには「責任」や「倫理」はないのかという問題意識を、「主体」復活ではなく、ばらばらだからこそ、すべてを統括する「私」などないからこそ、そこに「倫理」と「責任」が生まれるのだと論じています。自己にも他者にも自己同一性と「責任」を求める「倫理的暴力」(毎日の事件事故報道をごらんください)を一刀両断するすばらしい主体化論です。
丁寧な論旨にもかかわらず、いたずらに難解ではない、スムーズな展開です。解説の佐藤さんもわかりやすい。呼びかけによる主体化というアルチュセール、フーコー(初期)に依拠しつつ、ラプランシュ(精神分析)とレヴィナス(他者論)を節合し、晩年のフーコーを読み解く手法に感動です。要するに、わたしたちは呼びかけのすべてを内面化するわけではないし、内面化したものすべてを統合する「私」があるわけでもない。その二重のずれ=「私には説明しつくせない、どこからか来た/やって来る、私ならざる私」を受け止めることが「倫理」「責任」であり、それによって「私」は常に変容し、呼びかける権力との批判的距離をつくりだす。。。
最後に。本書によって欧米でのラプランシュの重要性に新たな照明があたり、いまだ一冊しか翻訳されていない状況(しかも共著)が改善されることを切に望みます。
ジェンダー・トラブル―フェミニズムとアイデンティティの攪乱
ジェンダー・トラブル―フェミニズムとアイデンティティの攪乱
Amazon価格:¥ 2,940 (定価:\ 2940)
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ジュディス バトラー | 青土社 | 1999-03

| 「ジェンダー」の悲劇
作られた「自分らしさ」を感じる本
著者の不自然な主張が気になり
グーグルのイメージ検索で著者の顔を色々と調べてみた。
そこには不自然に男性化した風貌の痛々しい女性の姿があった。
いわば、完全に「ジェンダーの虜」になっている姿だった。
よくありがちなのが、親の嗜好によって、あるいはそれに反発させることによって
「親が女の子を『男らしく』育ててしまうこと」。
女の子にウルトラマンなどの『男モノ』を買い与えて喜ぶ親は多いが、
男の子にシンデレラなどの『女の子モノ』を買い与えて喜ぶ親は知らない。
これも一つの「ジェンダー問題」だ。
「ジェンダー問題」は、突き詰めれば「親子問題」だとどこかで読んだことがある。
全体を通じて「悲劇的な何か」が痛々しく伝わってくる本。
国家を歌うのは誰か?―グローバル・ステイトにおける言語・政治・帰属
国家を歌うのは誰か?―グローバル・ステイトにおける言語・政治・帰属
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ジュディス バトラー | 岩波書店 | 2008-05

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