音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと―アレクサンダー・テクニークとボディ・マッピング
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ベンジャミン・コナブル | 誠信書房 | 2001-01

| 画づらが・・・;
図書館で初めて開いたときは、何じゃこりゃとそそくさと棚に返しましたよ。周りの人に見られたくない一心で。再び開いたのは、多分1年以上のちで、アレクサンダーを多少知って、どこかで推薦されていて手にして、ゲッ、あの本か、となったわけですが。
内容は、よいのです。多少アレクサンダーについての理解があれば、上手く書いてるな、とは思います。しかし、翻訳された海外ウェブサイトなどでもそうですが、一種類の表音文字(ラテン文字など)ではよく見えても(結局あれは音ですから)、漢字かな混じりでは異常にに見づらかったり鬱陶しかったり、物凄くおかしく見えるものがあって、これなんか正にそれ。見本本の段階で、ふつう、やっぱり一から新しい編集でやろうとか…、しかし、さすがに、引き返せなかったのでしょうか。
繰り返しますが、内容はよいです。鎖骨が延長方向の軸で回転するなんて、これを見るまで気にしたこともなかったですから。
そのぶん、ほんとに、惜しいです。
音楽家ならだれでも知っておきたい「呼吸」のこと―美しく豊かな歌声のために
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| ♪「音楽的人生」に価値ある一冊
タイトルどおり、声づくりに欠かせない「呼吸」についての手引書です。
合唱団員(歌い手)や指導者にもってこいの内容だと思います。
「○○呼吸法」というようなハウツ−ものではなく、
正しい呼吸のための身体の構造と動きを知るということでしょうか。
著者はそれを「呼吸のボディ・マッピング」と呼んでいます。
本書のいたるところに、
骨(脊椎や肋骨、頭蓋骨など)や筋肉(首、肺、腹部など)などが大きく図解されていて、
自分の身体の各部をその絵と重ね合わせるように意識しながら、
息をしたり、力のコントロ-ルをしていくうちに、
頭のてっぺんから足のつま先まで体中に空気が行き渡るような感じです。
それだけで、うまく呼吸ができ、いい発声ができるような気持ちになります。
実際にはそんな簡単にいい発声ができるわけではないのでしょうが、
読んでそんな気持ちになるだけでも、
「音楽的人生」を送るうえで価値ある一冊です。
アレクサンダー・テクニークの学び方―体の地図作り
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| テクニークを知るには。。。まずは優れた教師。
日本では今アレクサンダーテクニックの紹介が進んでいるように見えるのは、出版状況だけでしょうか?実際に、正統的なテクニックの教師に、30から50回のレッスンを受けて、実際にテクニックとは何かを体験して知った方は、どのくらいいるのか?
STAT(アレクサンダーテクニック教師協会)は現在大きな変革期を迎えており、戦後大きな影響を及ぼしたW.カリントンは去年亡くなりました。アメリカなどで、非正統的なトレーニングを受けた教師がたくさんいます。日本にその一番の中核をなす「体験」をした人があまりいないとすれば、翻訳ばかりが増える状況は何かおかしい。
本書は、導入としては悪くないと思います。訳文も、読みづらいと言うことは無く、取り合えずテクニックが何かを知る情報元としては、数少ない本の中で貴重なものと言えます。
しかし、日本のテクニークに関する出版状況で私がいまひとつ納得がいかないのは、邦訳されている著作の選択です。アレクサンダー自身の著作、あるいは、P.マクドナルドや、W.カリントン、最近では非常に優れたP.de アルカンタラ(特に音楽家の方にはこの著者の驚嘆すべき労作Indirect Procedure、一般向けにはコンパクトながら最も優れた導入書であろうThe Alexander Techinique)のような、正統的な訓練を受けその原理に忠実な教師たちの本の邦訳が出ないのは、わざと避けているのか?と勘ぐってしまう。
なんと言ってもテクニックの中心は、一対一で行われるレッスンの体験です。もし、テクニークについて知りたいのであれば、良い先生を探して、レッスンを体験すべきです。しかしどうすればよい先生が見つかるのか。。。それには、まず正統的な教師たちの本、またアレクサンダー本人の著作を読んで、いろいろな教師のレッスンを体験することです。そのさいに、本で学んだテクニークの概念に関して質問して、納得のいく答えが返ってくるか、そして、レッスンの後に今までに無い「変容」を体験するか、がポイントだと思います。しかし、テクニックの真価を理解するには、優れた教師の何十回ものレッスンと、何年間かの体験が必要です。本書は、その手がかりになると思いますが、いわゆる「自分で学ぶ」式の本ではないことは知っておく必要があります。

