五〇〇億ドルでできること
五〇〇億ドルでできること
Amazon価格:¥ 1,680 (定価:\ 1680)
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ビョルン・ロンボルグ | バジリコ | 2008-11-07

| 選択することは何かを捨てること。真っ先に何をすべきか?
世界のためにあと五〇〇憶ドル使えるとしたら、どの問題から
解決するべきか?この問いに対して、経済学的な費用・便益に
焦点を絞り、論じていく本です。
本書は、2004年5月24日〜28日に多くの経済学者が参加して
開催された国際会議「コペンハーゲン・コンセンサス」の要約版。
世界が抱える10の深刻な問題に対する分析と対策を経済的な観
点から論じ、批判的な評価を加え、そして、経済的な費用と便
益を判断指針として優先すべきランクをつけていきます(ランク
つけのプロセスの記述が少ないのが残念です)。
マスコミでは、年金は大事、雇用対策も大事、教育ももちろん大事
・・・というけど、「じゃあ予算は?」となると「税金の無駄をなくせ
ばいい」で思考が停止していると感じる日々です。そんな中で、
使える資源が限られているという仮定から議論がスタートする所に
新鮮さを感じました。
「全く違う種類の問題に順位をつけるのは無責任じゃないのか?」
この疑問に対して本書は答えます、「議論しないからといって
優先順位の決定がなくなるわけではない。背後にある意思決
定プロセスが見えにくくなるだけだ。だから、優先順位決定
に関する議論は行うべきなのだ」、と。
本書の中には、議論として偏っていると感じる点もあります。
倫理面から見て適切な判断なのか疑問な点もあります。でも、
難しい問題だからといって、思考停止せず、考えつづけるべき
だと読者一人一人に感じさせてくれる本です。
地球と一緒に頭も冷やせ! 温暖化問題を問い直す
地球と一緒に頭も冷やせ! 温暖化問題を問い直す
Amazon価格:¥ 2,100 (定価:\ 2100)
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ビョルン・ロンボルグ | ソフトバンククリエイティブ | 2008-06-28

| 環境問題に対する見方が変わった!!
「何と不届きな本だ!」と思って手にとったのですが、衝撃を受けました。
説得力もありますし、根拠も示されている。
著者の一番の主張は、本当にしたいことは何なのか、そのためにはもっと賢く、もっとずっと(ずっとずっと)効果的にできることがあるのでないか、なぜそれを考えようとしないのか、ということでしょうね。
ジョークとしては面白いけれど、マジメに考えると笑えない事例が満載です、、、(-o-;)
環境問題に対する見方がガラリと変わりましたね。
「気温を下げる以外にも重要な課題があるんだし、
中国の貧乏人は一世紀でちょっと気温が下がるよりも、
もっと食べ物をほしがるんじゃないだろうか」
「何兆ドルも使って、百年後の金持ちのためにほんの少しいいことをしてあげたいだろうか」
「ぼくたちは単にいい気分に浸りたいだけなのか、本当によいことをしたいんだろうか」
「とても簡単に安上がりにいまの世代で解決できる、本物の火急なニーズに取り組んだほうが、世の中のためになるんじゃないか」
本物の火急なニーズとは、伝染病(HIVやマラリア)や栄養失調、水や衛生、貧困撲滅、、etc・・・といった問題ですね。
京都議定書のための費用の数パーセントを、こういった問題の解決に向けるだけで、ケタ違いの人命が救えるようです。
本当に必要なところに金が使われていないことは、何とかすべき、と思いました。
ホッキョクグマが心配なら、ホッキョクグマを殺すのをやめる、というように、やりたいことに対して最も効果的で適切なアプローチをとるクールな私たちでありたいものです!
環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態
環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態
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ビョルン・ロンボルグ | 文藝春秋 | 2003-06-27

| 地球の環境の本当の実態と採るべき行動を教えてくれる労作
この本で述べようとしていることは、訳者あとがきによれば、
「地球環境が大変だ!このままでは人類が滅びてしまう!自体は放っておけば悪くなる一方だ!早急に対策を打たないと大変なことになってしまう!」という論調の本が多いが、落ち着いてきちんとデータを見てみれば、全体として環境は色々な面で良くなってきている。
どうでもいいことに慌ててバカ高いコストを突っ込んだりせず、本当にやるべき事に有効にお金を使おうよ。」
ということだ。
これを言いたいがために、環境に関する主要なほとんどすべての分野について、膨大なデータを提示して説明しているために2段組で600ページ近い分厚い本となっているが、その懇切丁寧な説明はこの手の問題を考えるに当たり、非常に役立つ資料となる。
食料は不足しないし、森林は減っていないし、化石燃料も当分枯渇しないし、一時期騒がれた酸性雨問題などと言うのは存在さえしない、というのは、マスコミからの情報を基準に生きてきた我々にとって衝撃的でさえある。
数多くの無駄な大騒ぎの真相を知らされた後で大御所の地球温暖化が登場するが、ここまで読んでくると結果は読まなくとも分かる。「こんな効果の少ない対策に大金をつぎ込むなら、今現在の貧困対策に使った方が人類にとってはるかに有効だ。」ということだ。
最後の章には、人命を救うための各種対策の費用を計算してみると、健康関係の費用が極めて安いのに対して、環境関係は約200倍も掛かる。費用対効果の高いものから順に実施すべきだ、という意見は極めて合理的で理性的なものだ。
この本を読んだ後には、マスコミの報道を鵜呑みにする気が起きなくなる。
詳細なデータの提示なしに結果だけが騒がれる環境問題には注意しなけらばいけないということを教えてくれる極めて貴重な本である。

