ゴドーを待ちながら (ベスト・オブ・ベケット)
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| 芸術の不可能性
ランボーの『地獄の季節』がいい例だが、ある時点から、少なくとも芸術に対して誠実であろうとする者にとっては、もはや何も創作するができないという事態が生じた。
『ゴドー』はその逼迫した状況に勇敢にも挑戦し、小さな、しかし偉大な風穴を開けることに成功している。
「どうにもならん」というエストラゴンのセリフから始まるこの劇は、芸術の不可能性を認識した上で、その不可能性と戯れている。
一方では、軽快でナンセンスな喜劇であり、他方では、終末の予感(芸術の死、人間性の死)に満ちた悲劇である。
いずれにしても、芸術を志す者にとっては避けて通ることのできない道である。
本書は現代に生きるわれわれの導きの糸となってくれるだろう。
ユダヤ人 (岩波新書)
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| ユダヤ人がなぜ嫌われてきたのか、それがよく理解できた!
ユダヤ人というのは、非ユダヤ人によってつくられてきたこと。それがとてもよく理解できる名著です。サルトルは「ユダヤ人問題はわれわれの問題」として論及し、優れた遺伝子をもつ民族が、なぜ迫害されるかについて、さまざまの角度から語り尽くされています。武力を嫌い、なにをされても反撃に出ない。それほどまでに心やさしい民族であるユダヤ人を、なぜ人々はこれほどまでに嫌うのか。ユダヤ人と民主主義。ユダヤ人とは何か、という重要なテーマにより、人間とは何かを考えさせられます。それに対する、納得の答も用意されています。凡庸な人間社会がなぜ、あのホロコーストのような民族浄化に走ることになったのか。考える起点を与えてもらうことができました。
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サミュエル ベケット | 白水社 | 2008-12-26

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