蝶々夫人 MADAMA BUTTERFLY - DVD決定盤オペラ名作鑑賞シリーズ 8 (DVD2枚付きケース入り) プッチーニ作曲
蝶々夫人 MADAMA BUTTERFLY - DVD決定盤オペラ名作鑑賞シリーズ 8 (DVD2枚付きケース入り) プッチーニ作曲
Amazon価格:¥ 4,560 (定価:\ 4560)
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永竹 由幸(ながたけ よしゆき) | 世界文化社 | 2008-12-27

| 文句のつけようがない5つ星
実は八千草主演映画のDVDカップリングを、提案というか要望したのは私である。このシリーズは過去にない最高のシリーズだと推薦できる。第1巻からして幻といわれたソフィア・ローレンのアイーダだったり、第4巻ではテノールのケルビーノだったり、続く5巻ではアーノンクール&チューリヒのモーツァルト2作と過去にはない濃厚さとマニアックさで続いてきた本シリーズ。本8巻ではついに幻の映画となっていた八千草薫の蝶々夫人の登場である。
八千草の代表作ながら十年前に衛星で放送されたのを最後に、その存在さえ忘れられたかのようであった本作を、なんとこの価格で発売に踏み切った世界文化社に敬服する。しかもカップリングは、日本人スタッフで固めたすでに定評のある林康子のスカラ座公演、とくれば、最早手を出さない人が信じられない。
とかく西洋に中国と混同され、数々の珍映像を長年に渉って提供され続けてきた蝶々夫人、それをやっと「まともな」映像で目の当たりに出来るのである。「ふざけているのか」と思うようなトンチンカンな映像で、蝶々夫人の悲劇などに浸っている暇さえ与えられず、終始「エセ日本文化」へのツッコミばかりに失望していた諸兄には、またとない一冊となること間違いない。
林盤におけるマゼールの指揮&日本人スタッフ、八千草盤のイタリアオペラ陣営&日系キャスト+スタッフを見ると、近年ミッテラン監督によって描かれた「いくらかまともな」蝶々夫人への感激も薄らいでしまう。やはり中国人が演じる「歌劇 蝶々夫人」では崩せない壁が、そこには立ちはだかっている。
惜しむべくは前時代的な歌唱のイタリア人歌手陣営だろうが、そんなものは八千草の可憐な蝶々や、日本人キャストの繊細な配慮が行われた「ちょっとした所作」の前には、とるに足らない。イタリアのスタジオに再現された「日本」に、八千草は当時感嘆の声を漏らしたというが、それだけ作品に力を込められる時代だったのだと思うと羨ましい。八千草も全曲を唄えたと言うのに、あえて本場のソプラノ歌手で吹き替え。しかし宝塚出身の彼女にとっては、日舞も演技もお手の物。仲間の宝塚歌劇団と一緒に演じる姿は艶(あで)やかというほかに言葉がない。
ちなみに後ろ表紙に「全幕完全収録」と書かれているが、映画では元々原曲に編集が施されているので、プッチーニの原曲どおりにいかない部分もある。もっとも原曲自身、一連の流れがある原典版のスカラ座版よりもツギハギの現行版パリ版の方が多く演奏されているのだから、それに苦言を呈するのも野暮というもの。
日本文化乏しい昨今の正月〜新年は、是非この蝶々夫人で味わってほしいものである。世界文化社の勇気ある復刻に、感謝!!
アイーダ AIDA - DVD決定盤オペラ名作鑑賞シリーズ 1 (DVD2枚付きケース入り) ヴェルディ作曲
アイーダ AIDA - DVD決定盤オペラ名作鑑賞シリーズ 1 (DVD2枚付きケース入り) ヴェルディ作曲
Amazon価格:¥ 3,420 (定価:\ 3420)
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永竹 由幸(ながたけ よしゆき) | 世界文化社 | 2008-05-27

| これは実にすごい!すごすぎる!!
最初発売されたときに正直、叫んだ。数年前に苦労して個人輸入したソフィア・ローレンの幻の映画「アイーダ」が発売されるというのだ。しかもカップリングに当時チケット代に60万円の値がついたスカラ座のマゼール指揮の公演である。これはすごい。オペラ映画の決定版に上演録画の決定版がくっついたようなものだ。で、この価格。一昔前なら到底不可能だったことである。
オペラ映画の方は1950年代に当時流行したオペラ映画の中の一作として製作されたもの。アムネリス役は007のMの秘書「ミス・マニーペニー」こと、ロイス・マクスウェル。なんと豪華なことでしょう。舞台ではガッカリ度が高いラダメスもイケメンだし、舞台も1950年代のセシル・B・デミルを髣髴とさせるビッグ・スケールで、終始満足させてくれる。
惜しいのは、音楽にかなりのカットが施されてしまっていること。原盤からそうだったのかは曲の切れ方から察するに判断の分かれるところだが、逆に言えばその分ストーリーが分かりやすくはなっているものの、やはり2時間マッタリと楽しませてもらいたかった。しかし驚くのは前半のカットに比べ3&4幕をタップリと見せていること。当時からこのオペラは後半が主題と理解していたのかと驚かされる。
幕間には舞台では見られないエジプト対エチオピアの戦闘シーンも挿入されるし、大俳優たちに容赦なく吹き替えを施している歌手も、テバルディやスティニャーニといった当時の第一級の歌手たち。
一方、ミラノ・スカラ座の方はキャストもさることながら、ルカ・ロンコーニの「巨石」演出が話題となった舞台。舞台上を次から次へと移動する巨石群に圧倒されること間違いなし。特に第二幕幕切れはもう一度巻き戻して観たくなること必至!!裁判のシーンでも元来舞台裏にいるはずの神官長の姿が見えたり、ラダメスが「清きアイーダ」を唄うのがメンフィスの王宮ではなく茫漠とした砂漠だったり(これがまたパヴァロッティの玲瓏な唄によく合う)、とセンスが溢れる。上演当時は「これ本当に室内でやったの?」と思ったものだった。
よくもこんなカップリングを考え出したとため息漏れるこの企画、2枚とも胃もたれしそうなくらい脂ギッシュなアイーダ、一家に一冊必携!!
トゥーランドット TURANDOT - DVD決定盤オペラ名作鑑賞シリーズ 7 (DVD2枚付きケース入り) プッチーニ作曲
トゥーランドット TURANDOT - DVD決定盤オペラ名作鑑賞シリーズ 7 (DVD2枚付きケース入り) プッチーニ作曲
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永竹 由幸(ながたけ よしゆき) | 世界文化社 | 2008-11-27

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