巨人と玩具 [VHS]
巨人と玩具 [VHS]
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| 増村の決別
高度経済成長、大量消費社会。あの浮ついた時代に増村が決別を告げる。
ここに象徴される「巨人」とは社会、「玩具」とは即ち我々である。我々「玩具」は社会「巨人」のスピードに飲まれその呪縛から逃れることはできない。しかしここにはどんなスピードにもブレることのないカメラ「視点」が存在する。ツバくらい吐きかけてやればいい、しかし卑屈になるな。あまりにも早すぎた作品である。
開高健~河は眠らない~ [DVD]
開高健~河は眠らない~ [DVD]
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| ジェネオン エンタテインメント |

| ひとことひとことが・・・
このDVDの中で開高 健、自らが、誰に向かって語っているのだろうその語っている一言一言を、文章に書き起こしてみればわかるが、絶妙の名文であり、最高の人生訓である。
豊富な知識に裏づけされた、決してその場限りの付刃でない薀蓄が、聞く者、観る者を飽きさせない。約1時間の濃密な時間があっという間に過ぎ去ってしまう、至福の感動の瞬間瞬間。
このDVDにも出てくるが、シングルモルト・ウイスキーをラッパ飲みする豪快さ、それも影響してたんだろうなあ、まだまだ活躍してもらいたいときに亡くなられたのが、誠にもって惜しい限りである。
このDVDの映像は、1984年に撮られている。まだ、地球温暖化が問題にされなかった頃に、57ポンドのキングサーモンを釣り上げた開高は、むしろ幸せだったと言うべきかも知れない。
街に顔があった頃―浅草・銀座・新宿 (TBSブリタニカ・ペーパーバックス)
街に顔があった頃―浅草・銀座・新宿 (TBSブリタニカ・ペーパーバックス)
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吉行 淳之介 | 阪急コミュニケーションズ | 1985-04

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一言半句の戦場 -もっと、書いた!もっと、しゃべった!
一言半句の戦場 -もっと、書いた!もっと、しゃべった!
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| いまなお多くのファンが…
開高健未発表著作集。対談、小雑誌への小文、新聞広告、他書の推薦文などなど。本の構成、装丁もなかなか重厚な仕上げとなっており、1ファンとしてまずは納得の1冊。彼が逝去して20年近く経つが、ときおり今でも雑誌の特別号が組まれるほど根強いファンを引き付けている作家だ。
本書を読み、彼が旺盛に活動していた時分を思い出し、しばし懐かしさがこみ上げてきた。
ベトナム戦記 (朝日文庫)
ベトナム戦記 (朝日文庫)
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| 40年以上経った今でも著者の鼓動と衝撃が伝わって来る従軍ルポ
本作品は文句なしに面白い。40年以上経った現在でも、その場のにおい、作者の鼓動が伝わって来る直截的な力を持つ従軍ルポルタージュである。長いベトナム戦争の中でアメリカの本格的介入が始まった1965年当初をカバー、その当時世界のメディアを驚愕させた僧侶の焼身自殺、日常化したクーデター、前線なき戦争といわれた戦闘の様相を、独特のユーモアを交え、第一人称による写実で表現された作品である。ベトナム戦争の終末期をやはり見事な文才で記述した近藤紘一の「サイゴンのいちばん長い日」とともに、日本人作家によるベトナム戦争関連著作の代表作であろう。
本書を読むにつけ、紛争が多発するにもかかわらず殆どの報道が外電の翻訳でしかなくなった今日の報道現場で、本質的な取材能力や精神がどれだけ欠如しているか深く考えさせられてしまう。
ただベトナム戦争が歴史的過去となった現在、この戦争がどのようなものであったか、どのように展開したのかを改めて紐解こうとした時、極く限られた時期と局面を一人称で書かれたという上記の特徴が逆に限界となって現れてくることも感じざるを得ない。
その意味で、報道記録という枠に囚われることなく、本書の背景となった経験を小説として昇華させた「輝ける闇」にこそ作者のベトナム戦争が最も見事な形で語られているのではなかろうか。
輝ける闇 (新潮文庫)
輝ける闇 (新潮文庫)
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| 最高の緊迫感
ベトナム戦争の従軍記者としての経験を記した本です。戦争を経験し、それを記した本は多くありますが、本書は戦争体験を書いた本ではなく、前線において戦争を客観的に見つめる記者の目で描かれたのもです。だからこそ読み手にビシビシと緊張感が伝わってくるのかもしれません。開高氏独特の観察感と溢れんばかりのボキャブラリーによって、はじめてこれだけの緊張感を描くことができるのだと改めて感心しました。

