失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
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| ガラパゴス化の始まり
1991年に初版が発行されているが、今現在においても内容は決して古くないと思われる。第一章では失敗の事例として6つのケーススタディが挙げられているが残念ながら、私は他文献を読んでいないのでなんとも言えないが、読んだ限りでは大本営は負けるべくして負けたのだという印象を受けた。その考察に関しては第二章、第三章にて述べられているが、組織論について知識がないと1度読んだだけではフォローしきれないほど充実した内容だと思った。読み進めていくにつれてである新しい概念に感嘆を覚え、確かに当時の日本軍と現在の企業の相似を多数見出すことが出来た。読んだからと言って即座に旧体制的な組織が変化するわけではないが、たまに思い出したように読んでみると新しい発見があるかもしれない。
戦略の本質 (日経ビジネス人文庫) (日経ビジネス人文庫)
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野中 郁次郎 | 日本経済新聞出版社 | 2008-07-29

| 企業戦略にも役立つ「良書」
簡単にいえば、戦史から戦略について教訓を学ぶという趣旨です。
本書は逆転の成功例として挙げられている事例が多く、
緒戦で負けても形勢を逆転するだけの戦略がそこのあることを
事例として学ぶことができます。
最後の章では,戦争例と対比しながら,
戦略の本質に関する命題が解説されています。
この本を読んですぐに戦略的になれるわけではありませんが、
戦略やリーダーシップについて大いに考えさせられる内容です。
昭和陸海軍の失敗―彼らはなぜ国家を破滅の淵に追いやったのか (文春新書)
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| いつの時代も組織の欠点は同じ
陸軍にも海軍にも優秀な指導者はいた。
陸軍の永田鉄山・栗林忠道や(異論はあるが)石原莞爾等、海軍の山本五十六・井上成美や米内光政等。
彼らが全うにその知識経験を活かし活躍することができたならば、昭和の歴史も大きく変わっていただろう。
しかし、そうはいかなかった。
同じ軍隊であっても陸軍と海軍の縄張り意識や世界観に対する認識の違いが大きく、全く両軍は意思疎通ができていなかったこと。
陸海軍の中でも、国家の為ではなく自らの組織のために動いてしまう官僚的な組織。
出る杭は打ってしまう悪しき慣習、等々。
よく考えてみれば、今の日本のお役所と同じ状況である。
東条英機も官僚としては一流だが、指導者としては三流なんだな。
今の政治家でも官僚上がりはいま一つ指導者としてはダメな状況である。
結局、敗戦という大きな犠牲を被っても日本という国の上層部の本質は変わらないということを改めて認識できる本でした。

