斎藤 美奈子の検索結果

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水色時代 音楽集

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サウンド・カーテン OLのためのオシャレな環境音楽

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文芸誤報

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斎藤 美奈子 | 朝日新聞出版 | 2008-11-20



星5つ | 書評という芸
05年から08年に週刊朝日誌上で「文芸予報」といタイトルで連載されていたコラムと同時期に朝日新聞紙上に掲載された書評をまとめた一冊。簡単に掲載順にするのではなく、テーマ別(ジャンル別?)に構成してまとめる芸の細かさが彼女らしい。タイトルどおり内容は彼女の本業である文芸評論だ。

小説も商品である以上、作者の手を離れた時点で、その使用方法(読み方)は使用者(読者)の自由だ。もちろん、斎藤氏がよく言うように「誤読」するのも読者の自由だ。そして、その小説に「書評」というかたちで新たな商品を世に送り出すのが文芸評論家と呼ばれる人達だ。よって、私たちには、この書評という商品もどう読もうと自由であるはずだ。

斎藤美奈子氏の書評は非常に商品価値が高い。なぜなら、私自身が未読で彼女が書評で貶している作品も読んでみたいと思わせ、また、既読であるが私自身の読み方と彼女の読み方がまったく異なっていた場合でもそれはそれで楽しめてしまうからだ。彼女の書評はもはや芸の域に達しているといえる。

彼女の芸は、勿論真面目な部分もあるが、基本的にはイジリとおちょくりと笑いだ。しかし、彼女にはそうやっている自分自身をも笑い飛ばしてしまう余裕と冷静さをもっている。だから彼女の書評には毒はあっても嫌味がないし、貶している作品まで読んでみたいと思わせるものになるのだ。

多少趣きは異なるが、「文学賞メッタ斬り」という文芸各賞を中心に小説(あるいは文壇)を豊崎由美・大森望氏の両氏が対談型式で語るという企画作品がある。このメッタ斬りが最初に刊行されたときには、その言いたい放題振りが話題になったはずで、私もかなり楽しんだし笑ったのだが、シリーズ化されていくうちにおもしろさが薄れていった。理由は両氏の評(語り)に言いたい放題というだけでそれ以上の芸がないからだ。言い換えれば、貶しっぱなし、褒めっぱなし、いじりっぱなしで余裕がないということなのだと思う。


ウフ.2008年9月号

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| マガジンハウス | 2008-08-15



星5つ |


戦下のレシピ―太平洋戦争下の食を知る (岩波アクティブ新書)

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斎藤 美奈子 | 岩波書店 | 2002-08



星4つ | 戦争の大部分はお役所仕事
あっと驚くような内容はどこにもない。

当時の主婦向けの雑誌をリサーチし、そこに出てくる献立の内容を紹介・解説してある本だ。大した内容がないように思えるが、当時の状況で生活したことのない人が、当時を知ろうと思えば当然行わなければならないことが行われており、その結果が本書である。

新書にあまりたくさんの注文はできないが、主婦向けの雑誌以外のマテリアルからも情報を仕入れれば、もっと面白くできたのではないかと思う。

戦争の中で戦闘とはごく小さい割合しか占めず、そのほとんどはお役所仕事(作戦、兵站)であるという指摘は秀逸であった。日中戦争以降の日本は、そこがお粗末だったことがよく分かった。

歴史書と考えれば、大変できのよい本だと思うが、読み物としての楽しさには若干欠けるところがあったので、星4つにした。


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