日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点
日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点
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山岸 俊男 | 集英社インターナショナル | 2008-02

| 安心≠信頼
「そうなのか!人間社会って面白い!」
というのが読書後感想です。これみんなに読んでもらいたい1冊ですね。
人間の心を研究している心理学。
その人間が集まったときに何が起きるのかを研究したのが社会心理学。
『人は「得」がないと行動を起こさない』とずっと疑問に思ってきたことがすべて解決してしまったのです。
安心社会=統治の社会=閉鎖社会=武士道
信頼社会=市場の社会=開放社会=商人道
そしてこの二つは決して交わることのできない相反する社会なのだ。
資本主義も最初は信頼社会であったのが、気づいたら安心社会になっていた。
だからこそ崩壊していくことになるのではなかろうか。
さらに世の中は「信頼社会」に移行していくことが予想されます。
「信頼社会とは何ぞや?」と思った方はぜひ本書を読んでください。
これからの時代の福音となる1冊です。
安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書)
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| 糸井さんがオススメしていたので
糸井重里さんがインターネット的って本で紹介していたので読みました。
ちょっと難しいかなと思っていたのですが、意外にさらりと読める内容で、
特に、男女の差については、本質的な部分をついていて、30代でまだ未婚の自分には、
考えさせられるような。。。
兎に角、日本の心を取り戻すことからやろうかと思いました。
社会的ジレンマ―「環境破壊」から「いじめ」まで (PHP新書)
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| 社会的ジレンマ状況の解決に向けて
本書は囚人のジレンマに代表される社会的ジレンマ状況をめぐる議論が
書かれてある。
すなわち社会的ジレンマ状況でいかに相互の協力が可能かということを
問いかける。「万人の万人に対する闘争」としてホッブズ問題と呼ばれ
るこの手の問題。利己的な遺伝子のドーキンスや繰り返し囚人のジレン
マの生存競争のアクセルロッドなどは、各人が利己的に行動したとして
も秩序(協調−協調の組み合わせ)は可能だと主張している。論者によ
っては、ホッブズが国家権力を挙げたのと同様に、規範や慣習といった
自生的に秩序が生み出される仕組みを述べたりしている。
けれど、こうした社会的ジレンマ状況でいかに秩序が可能かという問が
ゲーム理論的に解決されたというわけではない。なぜなら、実際の社会
状況を想定するならば、環境問題などのように囚人のジレンマが複数あ
るいは膨大なプレイヤーのもとで行なわれるからである。
本書で著者は、人が協力を選ぶのはどういった(インセンティブが働いた)
ときなのかについて論じる。結論が実行力があるかどうかはわからない
が、分析を平易に論じているので読んでいてわかりやすかったし、楽し
かった。
疑問点としては1点だけ残った。
それは、囚人のジレンマゲームを実験では500円スタートで始めているが
これを5万円ぐらいにしたらどうなるのだろうか、というものだ。私は
500円の場合なら喜んで相手に協力すると思うが、5万円なら非協力を選択
しそうである。実験のなかでの選択なので、部分的には「500円ぐらいで
実験実施者たちに『みみっちいやっちゃ』と思われたくない」という心の
動きが被験者たちあったのではないかと感じた。
(P.180‐181の著者の主張通り)5万円にして500円のときよりも協力を
選ぶ人が増えれば、もうお手上げ、著者の論に感服していたところです。
(著者は、自分にとって重要性が増せば増すほど囚人のジレンマ状況を
「みんなが」状況に読み替える傾向にあるという主張をしていたので)
あと、人間は進化過程で特定の認知枠組みを手に入れた云々という記述が
ある。ここは引っかかる人が多いと思う。「社会生物学」をキーワードに
検索するとその手の研究がみつかるので読んでみるのもいいかもしれない。
(進化論自体がほぼ検証不可能の仮説なので、実証されているわけではな
い。一応の注意)

