小島 寛之の検索結果

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完全独習 統計学入門

完全独習 統計学入門

Amazon価格:¥ 1,890 (定価:\ 1890)

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小島 寛之 | ダイヤモンド社 | 2006-09-29



星5つ | 統計をツールとして使いたい人に最適な超入門書!
統計学の専門家としてではなく、統計をツールとして使う人へ向けて、難しい話を省きつつ
要点をきちんと説明してくれる良書です。
入門の入門的な位置づけで統計学を勉強する前に一度読んでおくことで、その後の理解度が
全く異なるように思います。

内容は、平均や標準偏差から始まって、カイ二乗分布やt分布まで数学アレルギーの人でも
大丈夫なようにほとんど数式を使わず(使ってもルートや不等式程度)です。
特に説明の箇所は、敢えて文章で著してくれているところも非常にありがたい限りです。

統計学は気になるけど、ちょっと敷居が高いなぁという人はぜひ一度手にとってみてほしい
一冊です!


容疑者ケインズ (ピンポイント選書)

容疑者ケインズ (ピンポイント選書)

Amazon価格:¥ 1,200 (定価:\ 1200)

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小島 寛之 | プレジデント社 | 2008-08



星3つ | 不況、バブル、格差。その原因の全てはこの天才の頭の中にあった!!
不況はなぜ起こるのだろう。頭をひねったあなた、「お金(貨幣)が好き」という、人々の

一般的な性向が不況を引き起こす真の要因である。そんな意外な論説があったら、「読みた

い」と思われないだろうか。しかも、それを唱えたのが、誰あろう、あのケインズだとわかり

やすく語っているのが本書である。

本書は分量わずか150ページ足らずであるが、経済学者でもよくわからない位、難解で有名

なケインズ理論を、その誤りやケインズ自身が混乱している部分も含め、コンパクトに解説し

てくれている。

一方、最新の経済理論とケインズの理論との符合を指摘、一部で「ケインズは死んだ」との声

もあるケインズ理論を救出し、ケインズの時代の先を読む先見性に新たな光を当てていること

は著者の功績であろう。

題名に対して結局、ケインズに対して、どんな容疑がかけられているのかは、本書を読ん

でもはっきりしない。しかし、ケインズは物やお金の流れというよりは、この世に存在する”

不確実性”に対する人間の行動を支配する心理を見ており、それこそが経済を動かすのだとや

さしく教えてくれる。


確率的発想法~数学を日常に活かす

確率的発想法~数学を日常に活かす

Amazon価格:¥ 966 (定価:\ 966)

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小島 寛之 | NHK出版 | 2004-02-29



星5つ | 不確実性の世界を生きる
本書のテーマは確率というよりも不確実性といった方がいいかもしれない。
この世の中にある不確実性をいかに取り扱って生きていくか、それが本書のメインテーマだろう。

保険やギャンブルといったリスク及び不確実性とヘッジのメカニズムは、ある程度知っているとはいえ、うまく説明している。
特に、個人のリスクはヘッジできても、社会全体のリスクはヘッジできない、というのは重要だ。

インフォームド・コンセントに潜む罠は、個人的には目から鱗だった。
インフォームド・コンセントでは統計的にしか説明がなされない(9割の確率で成功する手術とか)が、患者にとって起こるのは成功か失敗かの、つまり1か0かの世界なのだ。
自分と同様の環境では9割の人が成功するとか言うのは、私という患者にとってはどうでもいい話で、重要なのは私が手術に成功するかなのだ。
被害を母体全体に広げて割ってしまうところに、統計の落とし穴があるのだ。


後半では、フランク・ナイトの提起したリスクと不確実性の問題が軸となる。
リスクは発生確率が予見可能だが、不確実性は発生確率さえわからない状況だ。
そして、人々は不確実性をより回避したがる。

これを筆者は、確率の加法性の放棄、つまり足しても1にならない確率、を考えることで説明する。
確率がわからない状況下では、確率が最低となる状況×得点、で得られる期待値(マルチプル期待値)が最大となるように人々は行動するというのだ。

次に、情報の欠落が不確実性を呼び、その情報がコモン・ノレッジ(全員が知っており、さらに全員が知っていることを知っている状況)になることで不確実性回避と同じ現象が発生することを論ずる。

そして、これらを組み合わせると、ロールズの正義論を新しい角度から眺められるのだ。
まず、無知のヴェールの状況下では、人々は不確実性の中にいる。
しかし、基本財にかかわるイベントについては、人々は見分けることができるので、基本財にかかわるイベントはコモン・ノレッジになる、つまり不確実なものではなくなる。
すると、不確実ではないイベントの方が期待値計算ではより大きい重みが置かれるので、結果として「不遇な人々の利益の最大化」になる。

最後の2章では、針を過去に向けて、起こらなかった出来事に対する確率論を展開する。
責任概念とかが絡んでくる部分だ。



個人的な意見としては、そもそもマルチプル期待値の考え方そのものに疑問が残る。
というのも、この方法だと、ツボの中に赤玉と白玉が何個かずつ入っているがその比はわからない状況で
1 何を引いても必ず100円もらえる
2 赤玉を引いたら200円、白玉を引いたら100円もらえる
の二通りのくじを考えると、どう考えても2に参加すべきなのに、マルチプル期待値の考えではどちらに参加しても同じという結論が出てしまう。

また、基本財がすべて、そしてそれのみがコモン・ノレッジになるかどうかはかなり微妙なところだと思う。

しかし、ロールズの理論への数学的アプローチとしては非常に野心的で、興味深いものである。

なお、ロールズの議論への、本書とはまったく違った角度からの数学的アプローチとして、佐伯胖『きめ方の論理』がある。
こちらは社会決定理論の観点から、ロールズの難点も指摘しつつも、その意義を強調している。


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