青木 新門の検索結果

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納棺夫日記 (文春文庫)

納棺夫日記 (文春文庫)

Amazon価格:¥ 490 (定価:\ 490)

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青木 新門 | 文藝春秋 | 1996-07



星4つ | 死生観を問う書
この書は 新しい世界に私たちを導いてくれる。
「湯灌。納棺」を専門とする仕事があるということ。
著者がこの仕事についたことは偶然であること。

著者は旧満州に4歳の時にわたり、現地で生まれた弟と妹が次々と死んでいくという体験を、引揚げを待つ難民収容所でしていること。
著者は60年安保闘争を体験していること。

「納棺」という仕事を得た後、周囲から罵倒され続けるも、偶然にも元恋人の家族の遺体を湯灌・納棺することになり、元恋人が涙をため、じっと著者の仕事を見つづけ汗まで拭いてくれたという。
「私の全存在がありのまま認められたように思えた。そう、思うとうれしくなった。この仕事をこのまま続けていけそうな気がした。」(29頁)と率直に語っている。以後、著者は変わっていく。

「納棺夫日記」全三章のなかで、著者の体験と、著者の思考の跡が素直にかつアットランダムに述べられている。いつのまにか、私たちは、死生観に関して、過去から現在、そして世界中の人の考えを知るようになる。
仏教徒およびその他の宗教の教祖たちの死生観とへこ理屈を丁寧に紹介。
「あらゆる宗教の教祖に共通することは、その生涯のある時点において、〈ひかり〉との出会いがあることである。」(96頁)
親鸞に共鳴する著者。〈ひかり〉を前面に出している。これは著者自身が体験したからであろう。
多くの人たちが登場する。ここがこの書の最高に面白いところ。
多くの詩人、作家が登場する。「詩人」の位置づけがきわめてユニーク。民俗学者も末期ガンを体験した者も著者により紹介される。
宮沢賢治の妹との訣別の歌、「永訣の朝」が登場。「みぞれ」をとりに行かせた妹の気持ちを宮澤賢治と同様に感じとる著者。
三島由紀夫と深沢七郎の死生観のちがい。「星の王子さま」のサン=テグジュペリまで登場。すごい、展開が何げなく語られている。
現代医学に対しての評価は厳しい。「今日の医療機関は、死について考える余地さえ与えない」(64頁)以下の一節だけで十分である。
今回の増補改訂版では、「著者注釈」・「『納棺夫日記』を著して」・「あとがき」・「文庫版のためのあとがき」が付け加えられている。
序文は著者を発見した吉村昭が「美しい姿」を書いている。
高史明が謙虚きわまる内容の解説「光の溢れる書『納棺夫日記』に覚える喜び」を書いている。最近の高史明の心境をしるには貴重な資料と言わねばならない。
どこからでも、読むことができる不思議な書物になった。あるいは、死生観についての壮大なる紹介とまとめになっている。
最後は、勿論、「納棺夫」という独自な「職業」を生きた者として、空理空論ではなく、自身の結論を語っている。
いつのまにか、死生観を問わなくなった私たち。
納得できず悶々としてきた方々が読まれることを祈ります。


定本納棺夫日記 2版

定本納棺夫日記 2版

Amazon価格:¥ 1,575 (定価:\ 1575)

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青木 新門 | 桂書房 | 2007-07



星5つ | しずかなる 本
この 『定本 納棺夫日記』は、しずかなる書である。

この書を 出版した桂書房との共同作品である。
 
こころ ゆらゆら さまようものにとって...

この書は しずかなる境地にさせてくれる ふしぎな本(物体)である。
「わが人生とは」と 問われしとき 青木新門氏は この書をしずかにみるであろう。
 死生観を考えなくなった私たち。
 「死生感」をかほど 考えた 人は いないであろう。
 圧倒される。
最後は 『納棺夫』として 多くの死と そのとりまく人々と状況を 見つづけた 著者は ある境地にたっし、言語化した。
それは 美しい 結論。

著者は 『定本』にした。
この 覚悟にいたるまでの 過程は 想像にあまりある。
 しずかなに おさまった。
静かな 本。

この書に めぐりあい よかった。

「定本」として 青木新門氏は自己の人生を この書に「納棺」した。
 死と生 このことを 問い続けた青木氏、
 「定本」に した 彼の覚悟を感じる。

 すみきっている。
私たちは この書を 大切に ゆっくりと よむことが可能。
それくらい 重い書である。
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この書を ゆっくり 読むことができる幸せを感じる。

『定本』とは 自己の人生を 残す作業であったのだ。
いさぎよい 書であり このなかい 過程を共にしてきた 出版社に敬意を表する。

文春文庫の『納棺夫日記 増補改訂版』と いかにことなるのか 比較検討されたい。

文庫本と比べると まことに しずか。「不要な物をきりすてた作品」に純化している。
『定本』とは 著者自身が 自己の行きざまを 総まとめした いさぎよき書。
富山で 生きている 著者。 
そして、それを 出版した桂書房の 謙虚さに感動する。
感謝のみ。
日本の 戦争中、戦後を 知る 本でもある。


転生回廊―聖地カイラス巡礼

転生回廊―聖地カイラス巡礼

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青木 新門 | 北日本新聞社 | 2004-05



星5つ |


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