奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録
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NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班 | 幻冬舎 | 2008-07

| すべてを投げ出し夢を追うこと
青森の農家は自分家用に米をつくり、現金収入用にリンゴをつくります。
木村さんは普通の農家(婿養子になり農家を継ぐ)でしたが、福岡正信さんの「自然農法」の本に出会い、りんごの無農薬農法をおもいたちます。最初は試験的にやっていったのですが(4分の1の樹で試す)、のめりこんでしまい、すべての樹を無農薬農法の開発に使うことにします。これで現金収入がなくなり、ホームレスのように日雇いをしたり、キャバレーで働いたりしながら、なんとか生活を紡いでいきます。家族は大変な境遇におちいってしまいます。あまりの貧乏に自殺さえも考えますが、その場でヒントを目にし、俄然やる気がおきるのです。
最終的に畑に生態系を築くことで、無農薬リンゴが完成します。この成功物語は、「時間をうまくつかって成功しよう」というスマートなビジネス読本とはかけはなれたものです。木村さんはすべての力と心をリンゴに集中していました。「人生を壊してもいいから、やりとげたい」という自己破壊的とも思える執念で、このリンゴを完成させました。
このレビューを見ていると、「感動した!」という言葉がいたるところに見られます。「すべてを投げ出して一つのことに賭けたい」という願望は男性なら誰だってもっているでしょう。しかし、実際問題としてはできません。家族を路頭に迷わせることも、今の生活を変えることもできません。
しかし、秋山さんは推し進め、やり遂げたのです。秋山さんは、一度無農薬栽培を辞めようと考えます。そのとき、貧乏で文房具も買えなかった娘が「こんなにがんばったのだから、辞めないで」と懇願するのです。秋山さんの夢でもあり、家族の夢でもあったのですね。
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自分が仮に漂流したらどんなことを考えるんだろう、って考えた。 その「あきらめる」ことのエネルギーってどっからくるんだろうって思った。 最初から「生きることをあきらめ」、今生きている間に「できることをやる」。 自分はこれまで「あきらめない」ことを必死で頑張ってきたけど、「あきらめて」肩の力を抜くことも大事なんだと気付かせてくれた。
| 「あきらめる」ことって・・・
この本を読むことによって「あきらめることの大切さ」を学ぶことができた。
ほとんどの人は「生きることに必死」になるんじゃないかな。
「どうやって助けてもらおう」とか、「食料はどうしよう」とか・・・。
食料については、武智氏も考えてるんだけど、それほど悩んでいないのが何かスゴイ。
でも「あきらめる」ことにエネルギーなんていらないんだよね。
だってそもそも「あきらめてる」んだから。
「あきらめる」とは、「投げ出す」ことではなく、物事を「明らかにして見る」こと。
どんなに頑張ってもダメだと分かったら、次の行動を考える。
国会議員村長―私、山古志から来た長島です
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| 一気に読んでしまいました
私も新潟県民で地震を経験しましたが、全村避難した山古志村がそれまでどんな状況だったのか知りませんでした。
この本を読み、山古志の美しい自然と文化を愛する長島さん(あえて「さん」づけで呼ばせていただきます)の苦労・決意を知り、私の中での地震の思い出とダブらせ、心が痛くなりました。
この本は単に中越地震のことだけでなく、政治の問題や過疎化の問題にも触れられており、まさに今の日本の抱える問題について語られてる、と感じ、できるだけ多くの人に読んでほしいと思いました。

