アテレコあれこれ―テレビ映画翻訳の世界 (中公文庫)
アテレコあれこれ―テレビ映画翻訳の世界 (中公文庫)
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| ぜひ再刊を
「逃亡者」や「コンバット!」、「マイアミ・バイス」などの翻訳者である著者ならではのユニークな本。外国テレビ映画の台詞を日本人に分かりやすく伝えるための苦労話、舞台裏のこぼれ話が豊富に語られるだけでなく、著者の自伝の要素も備えている。アメリカから送られてくる台本に年々スペルの間違いが増えていることから、あちらの教育水準の低下を指摘しているが、アテレコに長くかかわっている著者が言うと説得力がある。巻末には、同じ英語のセリフを「刑事コジャック」用に訳した場合と「刑事コロンボ」用に訳した場合の対照表まで付いている。再び海外テレビドラマが人気を博している現在だからこそ、ぜひまた出してほしい。
中央公論新社 「スカイ・クロラ」オフィシャルTシャツ フリーサイズ(メンズLサイズ)
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失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
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| ガラパゴス化の始まり
1991年に初版が発行されているが、今現在においても内容は決して古くないと思われる。第一章では失敗の事例として6つのケーススタディが挙げられているが残念ながら、私は他文献を読んでいないのでなんとも言えないが、読んだ限りでは大本営は負けるべくして負けたのだという印象を受けた。その考察に関しては第二章、第三章にて述べられているが、組織論について知識がないと1度読んだだけではフォローしきれないほど充実した内容だと思った。読み進めていくにつれてである新しい概念に感嘆を覚え、確かに当時の日本軍と現在の企業の相似を多数見出すことが出来た。読んだからと言って即座に旧体制的な組織が変化するわけではないが、たまに思い出したように読んでみると新しい発見があるかもしれない。
理科系の作文技術 (中公新書 (624))
理科系の作文技術 (中公新書 (624))
Amazon価格:¥ 735 (定価:\ 735)
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| 素晴らしい出来の日本流パラグラフ・ライティング入門
なかなか見事な一冊です。古い本ですが、私が知る限り、理系向けの作文入門としては、日本でこれを超える本はちょっと無いと思います。一度改訂されているようですが、結局あまりいじらなかったそうです。
私は洋書のパラグラフ・ライティングの本を何冊か読んでいます。特にアメリカでは、作文の技術を小さい頃から授業で教えており、日本人の想像を絶する量の多種多様なパラグラフ・ライティングの本が出版され続けています。この本の著者は、明らかにそれらの本を何冊か読んで自分のものにしています。
例えば、パラグラフやトピックセンテンスなどの説明は、標準的なパラグラフライティングの本そのままです。日本語での起承転結の良さは素直に認めつつも、なぜそうすることが必要なのかということを隋所できちんと説明した上で、基本的に欧米流に沿った作文技法の説明が行われています。テーマの絞り方なども同様です。ただし、本書がそれだけの本なのであれば、多少英語が読める人は洋書をそのまま読めばいいということで終わってしまいます。
本書のもっとも優れた点は、日本語の特徴や、日本語のふくよかな表現方法を熟慮した上で、欧米流のパラグラフライティングの良いところとうまく折り合いをつけ、理系の分野においてこれを日本語で適用する場合はどのようにすればよいかということを示していることです。
日本人は、古くから海外のよいものを自分達の元々持っている文化を生かす形でうまく取り込んできました。本書は、作文技法においてもそれを試みて一定の成果を挙げた本だといえます。
グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)
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スコット フィッツジェラルド | 中央公論新社 | 2006-11

| その頃の実話のような雰囲気
衝撃的でドラマティックな展開があるわけではないが、とてもリアルな展開とキャラクターの人間臭ささがあるため、読後数ヶ月経った今も妙に生々しく記憶に残っている。あらゆる面で空虚に満ち、心情によって変化する情景は文学的。
ギャツビーが纏ったあの要素は誰しも投影できるモノだが、彼はとてもスマートで本物以上に魅力を放ちセクシーだった。
それにしても村上氏の翻訳は素晴らしく、ウッカリすると翻訳本ということを忘れてしまう程、紡いだ作品を丁寧に織り直している。

